当社のある桐生市は織物によって栄えた地域で、繊維の歴史は古く、約千二百年前の淳仁天皇の時代にまでさかのぼります。江戸幕府の保護のもと伸展し、天保三年には、桐生絹市が開始され桐生織物の基礎が確立され、その頃以降、『西の西陣、東の桐生』と言われ、高級品織物を中心に、昭和初期までは日本の基幹産業として栄えてきました。染色・洗浄に適した桐生川の水や、周辺に養蚕・製糸地帯をひかえるといった立地条件にささえられ、今日も織都・桐生では繊維関係の企業は多く、その歴史が受け継がれています。和粋庵もその桐生の繊維の歴史や伝統を継承しつつ、現代の生活にあわせた「くつろぎ着」を提供しているブランドです。1300年の伝統技術と先人たちの想いを胸に、末永く愛される「和のくつろぎ着」をお届けします。
02 歴史ある織都「桐生」で生まれた作務衣のブランド
歴史
技術・ノウハウ
機能性・耐久性・デザイン性にこだわったものづくりをしています。
※商品によって用いている技術や仕様は異なります。
生地
目的にあわせた生地を使用して作務衣に仕立てます。FOR PRO USE では、機能性を重視して厳しい品質基準のもとに耐久性の高い生地を主に使用しています。FOR GUEST USE では、着心地を重視した天然繊維の生地を主に使用しています。
デザイン
昔から存在する作務衣や甚平の伝統を継承しつつ、現代の洋服にあわせてコーディネートできるものや、現在の住宅デザインに溶け込むような商品を提案しています。
裁断
最新の技術を使い、安全に高品質な裁断を行います。裁断品質は商品の出来上がりの品質に大きく影響します。和粋庵では数ある種類の作務衣のパターンを現在は全てデータ化し、細かな調整などを行いながら、最新設備で裁断を行っています。
縫製
日本人の職人の手によって、一枚ずつ丁寧に縫製しています。着心地と耐久性、機能性を考慮しているため、 用途に応じた作務衣の種類ごとに縫製も異なります。特に業務用作務衣では、手間暇を惜しまず、細かな部分への補強や工夫が随所に施されています。
作務衣縫製の細かな工夫例
- 和装の肩のシルエットを大切に。背縫いで縫い合わせる肩はぎのない作務衣
- ステッチの見えない衿。日本人として衿を綺麗に見せる落しミシンの技術
- 後ろ股上の二度縫い(座ったり、立ったりすることで股上が裂けてくることを防ぎます)
- スリット部分に閂止め(閂止めにより、ほつれにくくなります)
- 紐つけ部分の強化(紐の折り返し部分を再度縫うことで取れにくくなります)
- ズボン膝当て用生地で補強(膝当て生地により正座する際に擦れることが減ります)
検針・検品・仕上げ
和粋庵ではアイロンでしっかりと商品仕上げをした後、大型の検針機にて検針を行い、さらに最終的にスタッフがひとつひとつの商品の縫製を目視検品していきます。