04 受け継ぐ技術と想い

織都桐生発、
メイド・イン・ジャパンの誇り

安心の日本製。職人が一枚一枚、丁寧に作り上げた和粋庵の客室用・業務用作務衣。

「和粋庵」・「IKISUGATA」は、群馬県桐生市に本社を構える「伊田繊維株式会社」の和装品ブランドです。桐生市は織物によって栄えた町で、その繊維の歴史は古く、約1,300年前の淳仁天皇の時代にまでさかのぼります。江戸幕府の保護のもと伸展し、天保三年には、桐生絹市が開始され桐生織物の基礎が確立されました。その頃以降、『西の西陣、東の桐生』と言われ、高級品織物を中心に、昭和初期までは日本の基幹産業として栄えてきました。染色・洗浄に適した桐生川の水や、周辺に養蚕・製糸地帯をひかえるといった立地条件にささえられ、今日も織都・桐生では繊維関係の企業は多く、その歴史が受け継がれています。
和粋庵もその桐生の遷移の歴史や伝統を継承しつつ、現代の生活にあわせた「くつろぎ着」を提供しているブランドです。1,300年の伝統技術と先人たちの想いを胸に、末永く愛される「和のくつろぎ着」をお届けします。
日本には全国の産地ごとに、歴史ある生地や機能性に優れた新素材の織物があり、その製品を作り上げるだけの技術があります。おかげさまで現在、和粋庵の商品はすべて“日本製”で、日本の職人によるものづくりをしています。
ご存知かもしれませんが、実は年々、日本国内で繊維製品を作ることが難しくなってきています。現在、日本国内で販売される衣料の90%以上は、中国や東南アジア諸国からの輸入品という状況です。価格競争・自由競争の中で、かつては国内の基幹産業であった繊維製品の生産は、中国や東南アジア諸国に拠点が移ってしまいました。その過程で残念ながら国内の工場は急激に減少し、日本の繊維関係の技術はその継承が滞り始めています。
和粋庵では和のくつろぎ着は、日本の職人が伝統と技術を受け継いで作り続けたいと考えています。たとえ安くとも作務衣や甚平などの和装品まで中国や東南アジアで作って、その形だけが残るというのはいかがなものでしょうか。日本製の作務衣を日本各地の伝統的な織物で製造することによって、日本の職人の技術が受け継がれ、そこにまた新たな若い日本人の働く場所があり続けるほうが日本の社会や将来にとっても良いのではないでしょうか。日本の技術と職場を消さないように。また、その伝統と歴史を後世まできちんと受け継いでいきたい。そんな思いで、「日本製(MADE IN JAPAN)」にこだわったものづくりをしています。