導入事例

上品な洗練されたデザインの
おもてなし着ができました

群馬県伊香保温泉 千明仁泉亭

伊香保温泉 日本の名湯

群馬県を代表する温泉地のひとつ、伊香保温泉は、富士山に似た形から「榛名富士」と呼ばれる群馬の名山、榛名山のふもとに位置しています。日本最古の歌集と呼ばれる万葉集にも詠まれるほどの歴史ある温泉地です。温泉街のメインストリートである石段街は、頂上の伊香保神社まで365段にも及ぶ階段が続いています。石段街には老舗旅館やお土産屋、射的が楽しめる遊技場などが立ち並び、懐かしさを感じさせる風情を漂わせています。

伊香保温泉には湯の色が特徴的な「黄金の湯」と無色透明な「白銀の湯」があります。「黄金の湯」は、湯に含まれる鉄分が空気に触れ、酸化して独特の茶褐色になっていきます。刺激が少なく、肌に柔らかな湯のため、伊香保温泉は療養や静養の地として多くの人を癒し、また特に体を芯から温め血行を促進することから、女性に優しい『子宝の湯』として知られてきました。

石段街に佇む、老舗旅館

温泉地のシンボルである石段街の中ほどに、千明仁泉亭があります。創業500年を超える伊香保温泉屈指の老舗旅館です。日本の古来から伝わる伝統的な詩形の一種、連歌(れんが)の歌い手として有名な宗祇(そうぎ)が、中風の治療のために訪れ、その効能を「めぐみの湯」と呼んだ1502年を創業年としているそうです。また、この「めぐみの湯」を「仁乃湯」と書くことが宿名の由来となっています。

深い歴史を誇る千明仁泉亭は、明治・大正時代のベストセラー作家、徳冨蘆花(とくとみ ろか)のゆかりの宿としても知られ、その代表作『不如帰(ほととぎす)』の舞台でもあります。いまも変わりなく湧き出る豊かな源泉「黄金の湯」に身を委ね、果てしなく澄んだ空に広がる上州連山や谷川岳などの山並みを眺めながら、執筆をしていたのかもしれません。フロントには徳冨蘆花から当主に宛てた手紙が展示されています。

「黄金(こがね)」を堪能できる、豊富な湯量のお風呂

お風呂は、お宿のシンボル的な「仁乃湯」、レトロ感漂う雰囲気の中で湯の滝が楽しめる「滝湯」という二つの大浴場に加えて、上州の山々や伊香保の町並みを見渡せる露天風呂があります。また、予約なし、時間制限なしで利用できる4つの貸切風呂もあり、そのすべてが効能豊かで良く温まる「黄金の湯」100%掛け流しです。一部、半露天風呂が備わっている客室もあり、利用シーンに応じて伊香保の名湯をお楽しみいただけます。

お風呂の素晴らしさはもちろんですが、館内の魅力もご紹介いたします。「まるで我が家のように...暖かい空気でお待ちしております。」これはお宿の公式サイトからの言葉ですが、その言葉の通り、木造3階建ての純和風の館内は洗練されていながらも、どこか居心地の良さを感じさせます。空間を優しく照らすレトロな雰囲気の照明や、優しく漂うお香の香りが、心を安らかに整えてくれます。

また、お土産処には若女将が厳選した現代作家のお土産物などが並び、館内を歩いているだけで楽しい発見ができそうです。館内のお土産処とは別にお宿の敷地内には「やまのは」というお土産屋さんもございます。そちらでは、群馬各地から集められた、衣料品、食品、書物、アクセサリーなど、上品でユニークなものが並んでいますので、こちらでも良い出会いがあるかもしれませんね。

スタイリッシュな食体験

旅の醍醐味のひとつとして「食」は欠かせない要素です。評判の美味しいお料理は、厳選した地元の素材を使用し、四季折々の彩りを大切にしています。朝晩共に和食の会席料理のプランがございます。

館内で味わえる上質なお料理に加えて、お宿の敷地内でも美味しい体験ができるのが千明仁泉亭の特長です。石段街を登り、お宿に向かう途中でまず「カートルクラブ・クラフトビールスタンド」が右手に見えてきます。こちらは2023年8月にオープンしたビールスタンドで、こだわりのクラフトビールやコーヒー、自家製ジュースなどを解放感ある雰囲気の中で楽しめます。

その先には、昼はカフェ、夜はバーとしてゆっくりくつろぐことができる「楽水楽山(らくすいらくざん)」があります。こちらは2024年1月にリニューアルオープンした落ち着いた雰囲気のお洒落なお店で、カクテルを味わうことができます。どちらのお店も宿泊客はもちろん、観光で訪れた方も立ち寄れるスポットです。温泉を満喫するだけでなく、伊香保滞在がさらに楽しくなりそうですね。

導入のきっかけ・ご利用いただいた感想

これまでご利用いただいていたユニフォームを買い替える目的で、当社にご連絡いただきました。若女将のご希望は、ズボンを袴式にすることでした。これは、作務衣の上着を袴にしまうことで、よりスマートでしっかりとした綺麗な印象になるためです。このご要望をもとに製品化すべく、試行錯誤を繰り返し、お客様との試作品確認を経て完成しました。ズボンの腰部分には、腰板を入れています。

作務衣に使用した生地は、美しい光沢と深く上品な色味が特徴のT/Cバーバリー織作務衣で使用しているものを選びました。通年着用が可能な程よい生地の厚みと、綿とポリエステル混紡生地特有の取り扱いのしやすさが、おすすめのポイントです。

女性と男性で異なる色をお選びいただきました。女性は上着が杢グレー、ズボンが黒、男性は上下紺色です。女性向けは上下で色が異なるため、上着には黒の衿をアクセントとして縫い付けました。これにより、上着とズボンの調和が高まり、よりスタイリッシュな一着に仕上がりました。若女将さまからは「一目見て、シックでカッコよく、上品だ」とのお言葉をいただきました。

今後の展望

千明仁泉亭は、500年以上の歴史を誇る老舗旅館として、その伝統を守りつつも、現代のニーズに応えるための革新を続けています。2024年9月現在のホットな話題として、石楽(せきらく)株式会社の活動が挙げられます。

石楽株式会社は、伊香保温泉街の活性化に取り組むべく設立されたまちづくり会社です。千明仁泉亭は、この一員として、伊香保石段街中腹に位置する、数十年前に廃業した旅館の築100年以上の建物にリノベーションを施し、再生を進めています。生まれ変わる建物には、飲食店やセレクトショップを展開する予定で伊香保に遊びに行くのがより楽しみになります。

「建物の持つ歴史やストーリーを大切にし、地域と調和しながら観光客も心躍る空間にしたい」という目標は、千明仁泉亭だけでなく、伊香保温泉全体の未来を明るく照らしていってくれることでしょう。

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施設情報

千明仁泉亭
〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保45
0279-72-3355

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業種 : 旅館
設立年 : 1502年(文亀2年)
客席数 : 33室
宿泊/食事料金 : 約20,000円~
従業員数 : 40名
導入 : 業務用作務衣
クリーニング : スタッフご自身で洗濯
導入の決め手 : ✔施設との調和 ✔着心地 ✔仕様・機能性 ✔見た目 ✔カラー
満足している点 : ✔施設との調和 ✔着心地 ✔仕様・機能性 ✔見た目 ✔カラー