導入事例

静謐の湯畑にて 作務衣の愉しみ

群馬県草津温泉 きむらや

自然の恵みが湧き出る名湯

群馬県の名湯、草津温泉に位置する一室限定の旅館「きむらや」をご紹介いたします。まず、温泉地が持つ魅力についてお伝えいたします。

草津温泉は、古くから人々に愛され続けている名湯です。日本三名泉の一つとして知られ、標高1200mに広がる豊かな湯量と優れた泉質が特徴です。自然湧出量は日本一を誇り、毎分32,300リットル以上、1日にしてドラム缶約23万本分の温泉が湧き出ています。こうした豊富な湯量がもたらす効能は、「恋の病以外なんでも治る」と称されるほどです。硫黄の香り漂う源泉は、日本有数の強酸性を持ち、その高い殺菌効果から、肌にピリピリとした刺激を感じる人もいるほどです。

草津温泉の湯は50℃から90℃と高温で、シンボルである「湯畑」で外気に触れさせて冷やし、各宿へ適温に調整して届けられます。伝統の「湯もみ」も、湯温を下げる方法として親しまれており、観光の見どころとなっています。特に夜の湯畑はライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。草津温泉街では、昭和レトロな射的や駄菓子屋、温泉まんじゅうの食べ比べなど、懐かしい魅力を楽しめます。また、「裏草津」エリアには「展望デッキ」「顔湯」「漫画堂」など新スポットも続々登場。また、温泉街入り口には100台収容の無料駐車場を備えた「温泉門」が整備され、より快適な散策が可能になりました。

「建築×温泉」の融合

「きむらや」は、湯畑を一望できる特別なロケーションに佇む宿です。1階のレストランの上階に位置する贅沢な一室は、一組のお客様だけのために用意された特別な空間となっています。観光の中心地である湯畑に程近い立地でありながら、卓越した遮音設計により、まるで別世界のような静謐な時間を過ごすことができます。建物脇にある螺旋階段を上り、宿の扉を閉めた瞬間から、日常の喧騒は遠のき、上質な寛ぎに満ちた空間が広がります。

「きむらや」のデザインは、世界的建築家・隈研吾氏によるもの。湯畑の浅間石を外壁に用いた独創的な外観は、自然の景色を立体的に表現することを目指しており、ユニークなデザインでありながら、温泉街にしっかりと溶け込んでいます。館内には湯畑の多様な要素が取り入れられ、草津温泉の魅力を建築美を通して楽しむことができます。客室奥に設けられたテラスからは、湯畑はもちろん、光泉寺や熱乃湯、白旗の湯などの名所を一望できるよう設計されています。

客室内のお風呂には、源頼朝に縁のある希少な白旗源泉が使用されており、ヒノキの浴槽で程よい硫黄臭をもった白濁した湯を24時間掛け流しでご堪能いただけます。この貴重な源泉の恩恵に浴することができる宿は、草津温泉全体でもわずか6軒にとどまります。

また、「きむらや」では温泉街の多彩な食文化をご堪能いただけるよう、ご宿泊は素泊まりスタイルを採用していますが、お宿の1階にあるグリルレストラン&バー「TIGRE(ティグレ)」で、上州の食材を活かしたグリル料理や豊富なドリンクをルームサービスとして楽しむことできます。「TIGRE」は宿泊者様に限らず一般のお客様にもご利用いただけるレストランとして親しまれており、テイクアウトが可能な各種ビールも好評を博しています。

こだわり抜いた上質なアメニティ

「きむらや」を語るうえで欠かせないのが、快適さを追求したアメニティと設備です。オーストラリア・メルボルンに本社を置く「Aesop社」と提携し、高品質なアメニティを提供。室内の電子機器にも影響を与えるほど酸性が強い草津の温泉を堪能した後、Aesopのスキンケアとヘアケアでお肌を整え、特別なケアが非日常の贅沢なひとときを演出します。これらのアメニティは、一人ひとりに専用のボックスで用意され、思い出とともにお持ち帰りいただける特別なサービスです。

さらに、湯畑を一望できる専用バルコニーや、各種配信サービスに対応した65インチモニター、客室専用Wi-Fi、床暖房など快適な滞在をサポートする設備も充実しています。また、タオルとバスローブにはロサンゼルス発のラグジュアリーブランド「kashwere(カシウエア)」を採用。温泉街の散策やリラックスのひとときのために、浴衣や和粋庵の作務衣などを豊富に取り揃え、日常から離れた特別な時間をお過ごしいただけます。

心地よさに魅せられ、自宅に持ち帰りたいとの声も。

■導入いただいた製品:カイハラデニム・ピマ綿作務衣カイハラデニム・ピマ綿綿入袢天

群馬で製作された品物への信頼から、草津の風情には浴衣だけでなく作務衣も似合うのではと直感され、インターネットを通じて和粋庵を見つけていただきました。実際に実店舗に足を運んでいただき、打ち合わせを重ねた結果、お宿のシックな雰囲気に調和する「カイハラデニム・ピマ綿作務衣」「カイハラデニム・ピマ綿綿入袢天」を客室用に導入いただくことになりました。

このカイハラデニムのピマ綿生地は、インディゴ染め特有の風合いが魅力で、洗うたびに色合いが変化し、ヴィンテージ感を醸し出す”良い味”が特徴です。職人が一枚一枚丁寧に仕立てた逸品は、着心地の良さでも高評価をいただいており、宿泊されたお客様からも自宅に持ち帰りたいというお声もいただいているとか。また、デニムならではのその耐久性にもご満足いただき、「生地が丈夫で、縫製もしっかりしていて、なかなか傷みません。洗濯頻度は高いですが、予想以上に長持ちし、2年以上使わせてもらってます。」とのお声を頂戴しています。

カイハラデニム・ピマ綿作務衣は、国内トップシェアのデニム生地メーカー「カイハラ株式会社」とのコラボレーションから生まれました。ピマ綿は「超長綿」に分類される最高級品で、ソフトでしなやかな風合いと美しい光沢が特徴です。柔らかくとろけるような肌触りは、着心地抜群の一着です。また、カイハラデニム・ピマ綿綿入はんてんは、程よい量の中綿を入れてあり、動きやすくさっと羽織れ、しっかりと暖かいアイテムです。それぞれお宿のロゴを刺繍であしらい、プレミアムな一枚に仕上がりました。

昼の賑わい、夜の静寂。新たな温泉の愉しみ方

温泉街には居酒屋や蕎麦屋が数多く点在しており、観光客や地元の方々で賑わっています。活気ある雰囲気の中でさまざまな料理やお酒を楽しむのも温泉街ならではの魅力ですが、その反面、喧騒を離れて静けさを求める方も少なくありません。温泉に浸かった後は、心を落ち着けてゆっくりと過ごしたいというニーズが高まっています。

2024年10月現在、「きむらや」では静けさを求めるお客様のためにラウンジのオープンを検討しています。このラウンジは、温泉街の喧騒から逃れ、心地よい環境でリラックスできる空間を提供することを目的としています。ラウンジが完成することで、訪れる人々が静けさと安らぎを感じられ、草津温泉の魅力をより深く味わえるようになることを期待しています。

ラウンジで静かに楽しんだ後は、黒が基調の没入感あふれる客室に戻り、ぼんやりと湯畑を眺めながら心を落ち着けるのも、贅沢なひとときと言えるでしょう。極上の非日常の時間に、和粋庵の作務衣をお召しいただけることは、私たちにとって光栄なことです。


公開日:2024年11月11日

施設情報

草津温泉 きむらや
〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津117-1 2階
0279-82-5920

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業種 : 旅館
設立年 : 2022年
部屋数 : 1室
宿泊料金 : 大人 × 2名 1泊 約80000円~
導入 : 客室用作務衣・綿入半纏・下駄
クリーニング : 自社クリーニング
導入の決め手 : ✔高級感 ✔着心地 ✔仕様・機能性 ✔見た目 ✔カラー
満足している点 : ✔高級感 ✔着心地 ✔仕様・機能性 ✔見た目 ✔カラー